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死亡事故が不起訴となった事例

罪名:自動車運転過失致死
解決までの期間:8か月
最終処分:不起訴
 

(遺族へのお詫び)

この事件は、依頼者が、死亡事故を起こしてしまったという事件でした。
暗がりから飛び出してきた被害者に接触してしまい、転倒した被害者が高齢だったため、依頼者が救命活動を行ったものの、打ちどころが悪く死亡してしまいました。
どのような経緯があれ、ご遺族の被害感情は峻烈で、しっかりとお詫びできておらず、その取り次ぎを頼みたいというのが依頼の内容でした。
 

(難しい遺族感情)

遺族との交渉は難航するのが通常です。
まずは、ご遺族が何を考えているのか、どのような要求をしているのか、しっかりと状況を把握する必要があります。
すでにご遺族と接触していた保険会社の担当者に話を聞くと、ご遺族としては、当然怒りもあるが、それ以上に、その怒りをどこにぶつけてよいか、どのように対応してよいか分からない、といった様子であることが分かりました。
加害者に、飲酒や暴走運転などがあった場合はともかく、そのような事情がない場合には、被害者としても突然の事態に戸惑うということが多いと思います。
今回の事件はまさにそのようなケースだったのです。
 

(遺族との交渉)

私は、捜査の状況を見ながら、ご遺族に連絡をしました。
この際も、いきなり連絡をするのではなく、すでに接している保険会社の担当者に、弁護士から連絡がある旨取り次いでもらい、驚かせないようにしました。
ご遺族との話し合いでは、依頼者が心から反省していること、あらゆる形で責任は取ること、示談交渉では誠意を持って接すること、などをよく説明し、要望については、窓口である私が全て承ることを伝えました。
それから、長い時間をかけて連絡を続け、直接面会しての話し合いも行いました。その結果、金銭面については保険会社と続けるものの、刑事処分としては、厳しい処分は望まないとの言葉をもらうことができました。
 

(不起訴へ)

これを踏まえて、検察官には、依頼者は非常に反省していること、遺族の被害感情は和らいでいること、今後も誠意をもって折衝することなどをよく説明しました。
また、今回の事件では、依頼者の過失が必ずしも大きくない事件でしたので、その点も合わせて、できる限り穏便な処分とするようにも要請しました。
その結果、最終的に、この事件は不起訴となりました。
 

(弁護士の役割)

交通事故は、加害者にとっても被害者にとっても、予期せず突然に起こるものです。立場は違えど、互いに事件を乗り越えていくためには、意思疎通はかかせません。
弁護士は、しっかりとその役割を果たす必要があり、その結果、刑事処分にもいい影響を与えることを再認識した事件でした。
 

交通事故の解決事例

①保険会社の対応が悪い!遺族が実刑を求めた事案

②酒気帯び運転で人身事故を起こしたが、逮捕されずに済んだ事例

③人身事故後に逃げたが、逮捕されずに済んだ事例

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⑤死亡事故が不起訴になった事例

⑥数度の同種前科があったにもかかわらず執行猶予がついた事例


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