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再犯防止に向けた取り組みを評価されて執行猶予となった事件

解決までの期間:4か月
最終処分:執行猶予
依頼者:
 

パニックになる妻

この事件は、依頼者のご主人が、強姦目的でマンションの部屋に夜間侵入し、女性の身体に手を伸ばすも、眼を覚ました女性が悲鳴を上げたため、逃げ出したという事件(住居侵入・強姦未遂)でした。

 

依頼者は、幼い子供二人を抱える中で、突然夫が逮捕されて、パニックになりながら、当事務所に依頼されました。
そこで、依頼者に対しては、今後の刑事手続の流れや見通しを、丁寧に説明するとともに、こま目にご主人と接見をして、様子の報告や、伝言を伝えるなどした結果、徐々に落ち着きを取り戻されました。
 

被害者と連絡取れず

強姦事件は、親告罪といって、被害者の告訴が、起訴をするための要件になります。そのため、起訴までの間に、被害者と示談をして、告訴を取り消してもらえれば、自動的に不起訴になります(住居侵入は、親告罪ではありませんが、本件で住居侵入だけで起訴することは、考えにくいものでした)。

そこで、早速検事から被害者に連絡をしてもらい、一度弁護人と話だけでもしていただけないか、意思確認をしてもらいました。

 

しかし、検事が意思確認をしたところ、「弁護人からは一切コンタクトを取ってもらいたくない」という回答でした。
このような酷い事件に遭った被害者の立場からすれば、やむを得ない回答でしたが、これによって起訴は避けられない事態になりました。
 

執行猶予が不可欠

本件で依頼者は、幼い子供二人を抱えています。もし、ご主人が実刑判決を受けて、長期間刑務所に収容されることになれば、子供の生育に悪影響なことはもちろんのこと、一家の生活が困窮することになります。
本件では、執行猶予が不可欠でした。
 

再犯防止に向けた取り組み

執行猶予となるためには、ご主人が、二度とこのような事件を起こさないよう、再犯防止に向けた取り組みを行い、それを裁判所に信頼してもらう必要があります。
そこで、依頼者の協力の下、以下の取り組みを行いました。

 

・受け取ってはもらえないにせよ、反省を深めるために、ご主人には、被害者への謝罪文を作成してもらいました
・事件現場(被害者宅)と一家の自宅(加害者宅)が近かったので、遠くに引越しをしてもらいました
・酒に酔っての犯行だったので、ご主人に、断酒を誓ってもらうとともに、依頼者には、酒を口にしないよう監督してもらうことにしました
・あえて保釈請求はせず、長期間拘置所に入ってもらうことで、反省を深めてもらいました
・依頼者に情状証人として出廷してもらい、ご主人の監督を誓約してもらいました
 

執行猶予判決

以上の弁護活動の結果、本件は、執行猶予となりました。
もちろん、ご主人のやったことは、許されることではありませんが、その一方、奥様やお子さん達には罪がありません。
ご家族のためにも、二度とこのような犯罪を起こさないよう、更生していただきたいと強く思いました。
 

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